2011年2月22日火曜日

哲人の四季

あの雪の日の翌朝
やはりいらっしゃいました。


いつもの「哲学の小径」に


哲人の四季がありました。


静かに
空気と同化するでもなく
かといってざわめきも起こさずに


隣で腹筋の筋トレに励む若者に煩わされることもなく
恋人たちのささやく散歩にも惑わされずに


宇宙の深淵を思うかのような表情は四季を通じて変わること無く
真夏の酷暑の中でもガンジーのような佇まいで・・・


冬の朝にも
うたかたと消えた淡雪と対照をなすように
変わらない信念に導かれているのでしょうか、その存在は薄れることがありません。


彼が感じる四季には
きっと
僕が感じられる何万倍もの詩が聞こえているんでしょうね。




「哲学の小径」は
僕が勝手に名付けた公園の中の小径です。

哲人の小径の定位置にこの朝も

微動だにしない傘がその精神を表しているのでしょうか

幾多の愛の囁きを耳にしてきたのでしょうね

若きアスリートの喧騒にも惑わされすに

2010年の夏は、記録的な暑さでした。

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