やはりいらっしゃいました。
いつもの「哲学の小径」に
哲人の四季がありました。
静かに
空気と同化するでもなく
かといってざわめきも起こさずに
隣で腹筋の筋トレに励む若者に煩わされることもなく
恋人たちのささやく散歩にも惑わされずに
宇宙の深淵を思うかのような表情は四季を通じて変わること無く
真夏の酷暑の中でもガンジーのような佇まいで・・・
冬の朝にも
うたかたと消えた淡雪と対照をなすように
変わらない信念に導かれているのでしょうか、その存在は薄れることがありません。
彼が感じる四季には
きっと
僕が感じられる何万倍もの詩が聞こえているんでしょうね。
「哲学の小径」は
僕が勝手に名付けた公園の中の小径です。
哲人の小径の定位置にこの朝も |
微動だにしない傘がその精神を表しているのでしょうか |
幾多の愛の囁きを耳にしてきたのでしょうね |
若きアスリートの喧騒にも惑わされすに |
2010年の夏は、記録的な暑さでした。 |